恥をかいて人にあまえる もうひとつの座右の銘

自分の中にいくつかある座右の銘のひとつ。“恥をかいて人に甘える”

実は、この座右の銘そろそろ卒業かなと思います。

それは、人の力を借りないとできないことが増えて、人に頼んだり、力を借りることは、恥ではないと思うようになったから。いいんだか悪いんだか

この言葉を聞いたのは、美容師ができなくなった頃。正確には美容師が出来なくなって一年後、脊髄小脳変性症を患っていること。美容師ができなくなったことをカミングアウトしたばかりの頃。(発症して5〜6年妻以外には病気のこと隠していたので。親兄弟にはすぐバレたけど)

美容師の講習に行った時に、参加されていた先輩美容師さんが、その講習の振り返りで発した言葉。

美容師の仕事はできないけど、美容師の技術講習には、参加しています。

どこの業界でも同じかもしれませんが、年を重ねると講師の方が若くなります。

年を重ねて角がなくなるとは言え、自分より大分若い方に教えを請います。

その先輩こう仰いました。「教えてもらうことに恥じらいを感じずに、積極的に質問しよう。年々新しい技術や知識になかなか直ぐに理解できないこともあるけど、分かるまで恥をかいてでも質問しよう。」

今の自分にも言えることだ。病気などカミングアウトはしたけど、「助けて」と人を頼ったり、できないことを「できない」と言えない。(←コレは今でも言いにくい。)

「人に甘える」は、人に頼り切るわけじゃない。

勇気のいることだったけど「助けて」を恥じらわずに恐れずに言おうと思う。

助けてもらった時は、すみませんじゃなくてありがとうと言おうと心がけるようにしています。

その方が相手も「やってよかった」って思ってもらえそうで。「助けて」も勇気がいることだったけど、「助ける」のも勇気がいる行動だったから。

あと、職場や地域でも、事前に出来ないことをすべて伝えるのは、難しいし(思いつかなかったり)、精神的にもしんどい。その時にならないと分からないこともあるので、都度「助けて」が言える環境作りやフェアな人間関係が大事だと思います。

障害者雇用というテーマでお話しする時もそう伝えてます。https://www.guccho-intractabledisease.com/2021/11/09/blog-65/

在り方https://www.guccho-intractabledisease.com/2022/06/16/blog-87/